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アケビの果肉と皮の食べ方 皮の甘辛炒め

秋の味覚アケビをいただきました。

山形では、このフルーツを中身から皮まで、丸ごと食べる食文化があります。

なじみが無い人も多い秋の山の幸アケビの食べ方を紹介します。

「アケビの食べ方、アケビってどう食べるの?」という方はご参考ください。

アケビの食べ方_果肉編

アケビの中心には、種と白い果肉があります。

こちらは、生で食べることが可能です。

スプーンで簡単にすくって食べることができます。

アケビの果肉はネッチリしています。

完熟バナナや、熟した甘柿の果肉を連想させる食感です。

味は、なんというか「とにかくシンプルに甘い」です。

酸味が全くなく、フルーツを食べているというより、

砂糖たっぷりのこしあんペーストのような、不思議な甘さと食感です。

ちなみに、果肉に含まれる種は、食べられません。

アケビには種が多く、中心果肉の可食部は1割くらいでした。

ほとんどが種です。( ´艸`)

アケビの食べ方_皮の甘辛味噌炒め

アケビの皮料理では、味噌炒めが一番メジャー(@山形)です。

味噌の甘辛炒めの材料

調味料は以下の通り。

アケビの皮、中サイズ(大人の握りこぶしくらい)2個分あたりの調味料です。

調味料

料理酒    :大さじ1

砂糖       :大さじ1

みりん    :大さじ1

味噌       :大さじ1

あらかじめ、みりんと味噌を混ぜて溶いておきます。

味噌の種類によって味が異なるので、水とみりんで味を調整してください。

ご飯のおかずなら砂糖多めに、酒のつまみなら味噌とみりん多めでも美味しいですよ。

アケビの皮の味噌炒め調理方法

果肉を食べた後のアケビの皮を用意します。

皮の表面にある黒いホクロのような部分は硬くて食べられないので、

包丁でを使って、表皮ごとむいて取ってください。

包丁で切った部分はすぐに変色するので、速攻で水につけましょう。

皮は、食べやすいように、幅1~2センチくらいの大きさに切ります。

次はアク抜きです。

熱湯で2分くらい茹でることでアク抜きをします。

熱が入ると、アケビの皮の色が紫から茶色に変化します。

アク抜き後に、ザルに移して水気をしっかり切っておきます。

フライパンにサラダ油を入れて熱し、アケビの皮を炒めます。

皮がしんなりしてきたら、酒と砂糖を加え炒めます。

最後に味噌とみりんの液を加えて、軽く炒めて出来上がり。

出来たても美味しいです。

今回、水を入れすぎました ( ;∀;) ちょっと汁多め。

容器に入れて一晩くらい寝かせると味が染みてまた美味しいです。

ほろ苦いアケビの皮には、日本酒がよく合います。

アケビとは

Wikipediaによると、

 

“アケビ(木通、通草、山女、丁翁)は、

アケビ科の蔓性落葉低木の一種(学名: Akebia quinata)であるが、

アケビ属(学名: Akebia)に属する植物の総称でもある。

果実は甘く、秋の味覚を代表する。”

 

とあります。  ”https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B1%E3%83%93”

 

秋に果物をつけるツル植物。ということですね。

一般に栽培はされておらず、流通量が少ないので、

食べた方はおろか見たこともないという人もいます。

希少性の高い果物、とも言えそうです。

私は、山形市の山に畑を持つ農家に分けてもらいました。

アケビ 秋の味覚 山形

 

厚生労働省医薬食品局※によると、

乾燥した茎は「木通(モクツウ)」として漢方薬利用され、利尿作用があるとのこと。

※医薬品・医療用具等安全性情報 No.200  ”https://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/04/h0422-1.html#chapter2”より

なるほど、漢方の一種だとは知らなかった。

きっと、果肉や皮部分にも漢方成分が含まれているはず(⌒∇⌒)。

まさに、医食同源。ビバ、山形の食文化。

まとめ

秋の山の幸、アケビをいただきました。

山形では、中身の甘い部分も皮の部分も食べます。

アケビの皮は、苦くてクセが強いです。

しかし、アク抜きしてから味噌と砂糖で炒めて食べるなど工夫すると、ツウ好みの秋の味覚に変身です。

ごちそうさまっす~。